新しいバンドで再スタートエピソード2
音源を流しながらライブ活動をしていた2人
メンバーの入れ替えもあったが何とかボーカル、ギター、ベース、ドラム
と4人でバンド活動をしてました
この頃不思議といろんな方と出会いいろんな企画に参加させていただく事が多くなり
ました
インディーズバンドを応援するWEBサイトに登録され音源を多くの方に
聞いていただけるようになったり
日々充実した音楽活動をしていました
この頃一番の思い出は「もう一人のギター」との出会いでした
生音でライブ活動をしていく中でバッキングも入れたいけどギターでメロディー
も入れたいと思っていました
どうしても1人では演奏出来ず悩んでいた時に
ベースの提案で「ギターやってくれそうな人がいる」との事でした
すぐに紹介してもらい彼の演奏を聞いた瞬間に「一緒にやりたい」と思いました
はっきり言って私よりはるかに上手でした
彼の加入でさらにバンドは盛り上がっていきました
そしてインディーズバンドが集まって1枚のCDを作る企画のお話をいただきました
メンバーと話をし全員一致で参加することにし更に練習に力が入っていきました
しかしこの頃が私たちのバンドのピークだったのです
どの曲をCDに入れるかを検討し1曲は私がどうしても入れてほしい曲と
もう1曲は新しく作る事にしました
丁度卒業まじかで「友達」というキーワードで曲を作り
いよいよレコーディングスタートです
まずはドラムを録り次にベース、ギター最後にボーカル
時間に限りがあったのでタイトなスケジュールで録り終え
次にミキシング、最後にマスタリングをして完成です。
自分たちの音楽が世に出ていくなんて1つ夢が叶ったと思っていました。
しかしメンバー全員が納得のいく出来ではなかったのです
メンバーの中には音楽学校を出ている者もいて
正直このCD恥ずかしくて友達に聞かせられないというメンバーもいました
確かに今聞けばお世辞でも良いと言える物ではないです
ただ音楽をやるものとして音を楽しむだけじゃダメなのかと思いました
私は下手でも一生懸命練習して楽しくバンドをやれれば良いと思っていました
プロになりたと思っていました
続けていれば必ず夢が叶うと思っていました
今のメンバーは最高の仲間だと思ってやっていました
でも1部もメンバーはクオリティこそが楽しい音楽
誰に聞かれても恥ずかしくない演奏を求めていたのです
本気なのは良い事です
しかしメンバーに対してちゃんと練習してるの?
そこのキーずれてる
リズムがバラバラ
こんな会話が増えてきました
この時すでに終わっていたんだと今は思います
練習がつまらなくなり行くのも面倒
練習に遅刻するのが当たり前
時間もお金も無駄
ある日もう1人のギターと一緒にご飯を食べに行き
バンドに対して思っていることを伝えました。
彼もバンドに対して今何の為にバンドをやっているのか
わからないとの事で
決断をしました
それが「解散です」
メンバー個々のレベルは高いと思っていました
ただ求める物が違いすぎたのです。
その旨をメンバーに伝えると以外にも解散したくない
続けましょうというではありませんか
しかし申し訳ないが私の気持ちはすでに鎮火していて数年たった今でも
再び火が付くことはなさそうです
音楽が嫌いになった訳ではありません
ギターは好きです
好きなB’zのライブを見るともう一回ライブやってみたいなって思う事もあります
ただ思い出としてしまっておきたいのです。
あのメンバーでコンピレーションアルバムを出せたという事だけで
十分良い思い出になったと思っています。
現在はもうバンドメンバーと連絡をとっていません
たまにギターと一緒にご飯を食べに行くくらいです
でもこれで良かったんだと思っています
本当に仲が悪くなる前で
もしまたバンドをやるとしたらあの時のメンバーでやりたいです
今度は音を楽しみたいです。
おわり